神棚の掃除はいつ、どうやる?|年末の期限と手順・避けたい日
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神棚の掃除を「そろそろやらないと」と思いながら、いつやるのが正しいのか、何から手をつければいいのか分からず後回しにしていませんか。
実は、神社本庁が案内しているのは「年の暮れに神棚もきれいに掃除をし、新しいお神札をおまつりして新年を迎える」ということだけです。細かな日取りの決まりはありません。
この記事では、年末の期限と日常の目安、避けたいとされる日について神社本庁と業界団体の案内を出典つきで整理したうえで、神社のお札の箱をつくっている工房が実際にやっている手入れを紹介します。
神棚の掃除はいつやる?年末と日常の目安
| 場面 | 目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 年末の大掃除 | 12月30日までに済ませる | 全日本宗教用具協同組合 |
| 日常 | ホコリに気づいたときに払う。決まった日はない | 神社本庁の案内に日取りの指定なし |
| お神札の取り替え | 年末の掃除にあわせて、1年ごとに新しく | 神社本庁 |
年末は12月30日までに
神社本庁は「年の暮れには大掃除をして新しい年を迎える準備をしますが、同様に神棚もきれいに掃除をし、新しいお神札をおまつりして新年を迎えます」と案内しています。年末の掃除は、新しいお神札を迎えるための準備という位置づけです。
期限については、宗教用具の業界団体である全日本宗教用具協同組合が「神棚と神具のお掃除は12月30日までに行うのが基本です」としています。大晦日に掃除や飾り付けをすることは「一夜飾り」と呼ばれ、正月の神様をお迎えするのに失礼であるとされてきたためです。
「1日と15日」「9日・29日は避ける」について
毎月1日と15日に掃除をする、9のつく日は「苦」に通じるので避ける、といった説明を見かけることもあります。神社本庁の案内をたどると、掃除の日取りについての記述は見当たりません。あるのは年末に掃除をして新しいお神札を迎える、という一点です。
1日と15日は、お供えを新しくする日として各地で受け継がれてきた習わしです。その日に掃除もあわせて行うのは自然なことですが、その日でなければいけない、というものではないと考えて差し支えありません。
日常は「気づいたとき」でよい
日々のお手入れについて、神社本庁が具体的に触れているのは榊です。「毎日水を取り替えてみずみずしさを保ちましょう」とあります。棚そのものは、ホコリに気づいたときに軽く払うだけで十分です。年に一度の大掃除のときに、しっかり拭き上げます。
掃除の手順は、神社本庁の案内では定められていません
「手を洗ってから」「息を吹きかけない」「掃除機は使わない」といった手順や作法を見かけることがあります。神社本庁の案内をたどると、掃除の具体的な手順についての記述は見当たりません。あるのは、年末に掃除をして新しいお神札を迎えること、榊の水を毎日取り替えること、そして「綺麗に整えた場所」にお神札を祀ること、この3つです。
つまり、決まった手順を守るというより、清潔に整えることそのものが求められていると読めます。そこでこの記事では、決まりとしての手順は書きません。代わりに、神社のお札の箱を日々つくっている工房が、実際に自分たちの棚をどう手入れしているかを、そのまま紹介します。
工房から:お札の棚の手入れについて
工房の神棚は、壁に棚を取り付けただけのシンプルなものです。宮形も神具もなく、お札と、いただいた縁起物を並べています。
高いところにあるぶんホコリがたまりやすいので、ほぼ毎週、簡単な掃除をしています。年に一度まとめて、ではなく、日々の延長で整えている形です。

工房の棚
神社のお札の箱もつくっている工房です。
orisige は茨城・河内町で、無垢の国産杉の箱を半世紀以上つくっています。Instagram では、作業の様子や仕上がった道具の紹介をお届けしています。
Instagram を見てみる掃除のついでに見直したい、2つのこと
神棚を下ろして拭く機会は年に一度です。せっかく手に取るのですから、このときに古くなったものを見直しておくと、次の一年が整います。
お神札は1年で新しくする
神社本庁は、「古いお神札は1年間お守りいただいたことに感謝を申し上げてから、お神札を受けた神社の古神札納所等へ納めてお焚き上げをしていただき、新しいお神札をお受けします」と案内しています。大晦日から1月15日の小正月までの間に、多くの神社で左義長やどんど焼きが行われ、古いお神札もそこで焼納されます。
返納の手順や、遠方で行けない場合の方法は古いお札の処分方法|御札の返納時期と新しいお札を迎えるまででまとめています。
神棚そのものが傷んでいないか
拭いてみると、板の反りやひび、金具のゆるみに気づくことがあります。長く使った神棚を新しくするのも、年末の掃除にあわせて行われてきました。
神棚を置く場所がない、あるいは大きな神棚は暮らしに合わない、という場合は、神社本庁が「特別に神棚を設けられない場合は、まずはお神札をお祀りするだけでもよいので、綺麗に整えた場所でお神札をお祀りしましょう」と案内しています。設備よりも、整えた場所があることが大切だということです。神棚やお札立ての選び方は神棚をおしゃれに飾りたい人へ|モダン・置くだけタイプの選び方で整理しています。
お札立てだけで祀っている場合の手入れ
神棚ではなく、棚の上にお札立てを置いて祀っている家も増えています。この場合の手入れは、上で紹介した工房の棚とほぼ同じ形になります。神具を下ろして洗う工程がない分、短い時間で済みます。
無塗装の木のお札立ては、工房の棚と同じく乾いた布で拭きます。使い続けるうちに色が深まっていくのは、木が呼吸している証拠で、汚れではありません。
年末にお札を新しくするのなら、お札立てもこのタイミングで整えておくと、新しい一年を迎える場所がひとつ決まります。
新しいお札を迎える場所を、年末に整える。
お札立て「inori」 国産杉・無塗装 127×100×48mm
- 棚や家具の上にそのまま置けます。壁に穴を開ける必要はありません
- 手入れは乾いた布で拭くだけ。神棚のように神具を下ろして洗う手間がありません
- 無垢の国産杉・無塗装。茨城県伝統工芸品指定の工房でお作りしています

神棚の掃除について、よくある質問
しばらく掃除していませんでした。何か問題がありますか?
気づいたときに掃除をすれば、それで差し支えないとされています。掃除をしていなかったこと自体を気に病む必要はありません。ホコリを払い、お神札を新しくして、きれいに整えたところから始めれば十分です。
夜に掃除してもいいですか?
神社本庁の案内に、掃除の時間帯についての記述は見当たりません。日中のほうが明るくホコリが見えやすい、という実際的な理由はありますが、仕事の都合で夜しか時間がない場合は、夜に行って構わないと考えて差し支えありません。
会社の神棚は、誰が掃除するものですか?
神社の案内に決まりはありません。担当を決めている職場もあれば、年末の大掃除の一環として行う職場もあると聞きます。年に一度、お神札を新しくするタイミングにあわせて誰が行うかを決めておくと、後回しになりにくくなります。
まとめ
- 年末の掃除は12月30日まで。大晦日は「一夜飾り」とされ避ける
- 神社本庁が案内しているのは「年末に掃除をして新しいお神札を迎える」の一点。毎月の日取りや避ける日の決まりは案内に見当たらない
- 掃除の手順は神社本庁の案内では定められていない。この記事では工房が実際にやっている手入れを紹介した。木製の棚は水拭きを避ける
- 掃除のときに、お神札を新しくし、神棚そのものの傷みも見ておく
- 神棚を設けられない場合は、綺麗に整えた場所にお神札を祀るだけでもよい、と神社本庁は案内している
難しい作法はありません。年に一度、手を洗って棚を拭き、新しいお神札を迎える。それだけで、次の一年の場所が整います。
杉が色を変えていく様子を、Instagram で。
無塗装の国産杉は、使ううちに色が深まります。工房のことは Instagram から。
Instagram をフォローするスマホからはタップでも開けます
著者: orisige
茨城県稲敷郡河内町。国産杉の折箱を半世紀以上制作。茨城県伝統工芸品指定第67号。
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参考
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。作法やしきたりには地域・神社による違いがあります。お祀りしている神社の案内がある場合はそちらを優先してください。
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